バーチャルオフィスではどの銀行で口座開設が可能⁈
バーチャルオフィスで法人口座を開設できるかどうかについては、別のコラムでも取り上げました。しかし、どのバーチャルオフィス業者を利用しても同じように口座を開設できるのか、またどの銀行で口座開設が可能なのか、具体的な情報は各業者によって違うようです。そこで今回は、各バーチャルオフィス業者の公開情報を基に、どの銀行で口座開設が可能なのかを詳しく調査しました。
金融機関による口座開設可否ハードルについて
メガバンク
メガバンクは、大手都市銀行であり、全国に支店があるため、利便性が高いです。しかし、その反面、審査基準が厳しい傾向があります。
- 特徴
- 信頼性が高く、企業間取引においても信用度が高い。利用できるサービスの種類も豊富。
- 開設ハードル:
- 開設に必要な書類が多い。
- 事業内容や収益性について詳細な情報を求められる。
- 開設審査が厳しく、審査期間も長いことがある。
地方銀行
地方銀行は、特定の地域に根ざした銀行であり、地域密着型のサービスを提供しています。
- 特徴
- 地元企業や中小企業に対するサポートが手厚い。地域のニーズに応じたサービスを展開。
- 開設ハードル:
- 地元の企業や事業者には比較的審査が通りやすい。
- 提出書類はメガバンクほど多くないが、事業計画書などの提出が求められることがある。
- 地域外の企業の場合、審査が厳しくなることがある。
ネット銀行
ネット銀行は、店舗を持たずにオンライン上で全ての取引を行う銀行です。
- 特徴
- 口座開設や取引が全てオンラインで完結するため、手続きが迅速。手数料が安い場合が多い。
- 開設ハードル:
- 必要な書類の提出はオンラインで行うため、手間は少ない。
- メガバンクや地方銀行と比べて審査が緩やかな場合が多い。
- ただし、オンラインでの本人確認が厳格に行われるため、書類不備があると開設が遅れることがある。
信用金庫(信金)
信用金庫は、地域の中小企業や個人事業主を主な対象とした金融機関です。
- 特徴
- 地域経済の発展を目的とした金融機関であり、地域企業への支援が手厚い。顧客との対話を重視する。
- 開設ハードル:
- 地元の企業や事業者には審査が通りやすい。
- メガバンクほどの厳しい審査はないが、事業内容についての説明が求められることがある。
- 地域外の企業には口座開設が難しい場合がある。
各業者の口座開設実績について調査してみた結果
バーチャルオフィス業者毎に公開されている口座開設に関する情報を整理してみました。
DMMバーチャルオフィス
<口座開設実績>
みずほ銀行
三菱UFJ進行
りそな銀行
ゆうちょ銀行
住信SBIネット銀行
楽天銀行
PayPay銀行
GMOあおぞらネット銀行
GMOオフィスサポート
<口座開設実績>
みずほ銀行
三菱UFJ銀行
三井住友銀行
ゆうちょ銀行
りそな銀行
GMOあおぞらネット銀行
住信SBIネット銀行
楽天銀行
PayPay銀行
大和ネクスト銀行
横浜銀行
きらぼし銀行
北海道銀行
東京シティ信用金庫
西中国信用金庫
レゾナンス
<口座開設実績>
三菱UFJ銀行
三井住友銀行
みずほ銀行
ゆうちょ銀行
りそな銀行
横浜銀行
湘南信用帰庫
GMOあおぞらネット銀行
住信SBIネット銀行
楽天銀行
PayPay銀行
ワンストップビジネスセンター
<口座開設実績>
三菱UFJ銀行
みずほ銀行
GMOあおぞらネット銀行
まとめ
複数の大手バーチャルオフィス業者を調査したところ、法人用口座の開設は可能であり、メガバンクでも多くの実績があることがわかりました。また、金融機関に問い合わせた結果、ほとんどの金融機関がバーチャルオフィスを理由に口座開設を拒否することはないことも確認しました。
そのため、バーチャルオフィスを選ぶ際に法人用口座の開設しやすさを基準にする必要はなく、ほぼすべての業者で安心して法人用口座を開設できると言える結果になりました。